2011年9月12日月曜日

フランソワ・プラリュのチョコレート

Chocolatier Françoise Pralus

フランスのショコラティエ、フランソワ・プラリュ氏にお目にかかる機会がありました。
プラリュ氏のチョコレートといえば、産地別の単一カカオ園の原料からつくられるカラフルなパッケージのタブレット、“ピラミッド”がよく知られています。
その製品からは、カカオの産地へのこだわりを強く感じますが、ワインの世界でよく使われる「クリュ」(Cru)という、“特定地域”といった言葉の概念をチョコレートの世界に持ち込んだのは、プラリュ氏なのだそうです。
バヌアツ、マダガスカルなど産地の違うタブレットを意識しながら味わうと、確かに味や香り、余韻がまったく違うことを発見できます。「ワインの世界において、ボルドーとブルゴーニュのぶどうをミックスすることはないよね」と語るプラリュ氏のチョコレートづくりの姿勢には、なんだか共感を覚えます。
マダガスカルに、自身のカカオ・プランテーションもお持ちのプラリュ氏は、「チョコレート業界の“インディ・ジョーンズ”と呼ばれているんだ」と、気さくな雰囲気。
甘い物にはすっかり興味を失っていた今日この頃ですが、しばらくは、チョコレートにはまってしまいそうです。